2023/03/16
農業
地産地消・国産国消・ファームマイレージを応援しています
「地産地消」ってどういうこと?何か良くなるの?
「地産地消」を「生産者」の視点で見れば、「地元で採れた」「新鮮です」「ここにしかありません」などなど、販売する時にちょっとした有利な言葉になります。
では「消費者」にとってのメリットは何でしょうか。
「新鮮」「美味しい」「土地ならでは」なものが買えること!?
実は「消費者が求めているものを将来にわたって買うことができる」ようになるのです。
消費者ニーズは「新鮮で美味しいもの」「安心できるもの」
私たち消費者は、「安全」で「新鮮」で「美味しい」ものを必然的に求めます。
馴染みのお店のスタッフから「これは今日〇〇で採れた◎◎を空輸してここまで運んできたので味は間違いなし!農薬も使ってませんよ」と勧められると「買ってみようかな」と思うかもしれません。
では、いつも買っている商品が「海外の●●で製造中の▲▲の管理がずさんで異物が混入しました」とニュースになったらどうでしょうか。馴染みのお店のスタッフから「▲▲が今日も入荷しました。うちの店では安全性は確認していますよ!」と言われて「買ってみようかな」と思うでしょうか。
買うのを躊躇する方もいらっしゃるかもしれません。それは「安心できるもの」ではないからです。
「安心」と「安全」は「=」ではない
世の中には「安全性は確認しています」というものがたくさんあります。でも、手に入れようと思うかどうかは別の話です。
つまり「安全」と「安心」は違うということです。よく「安心・安全な・・・」などと言われますが、似て非なるものなのです。
では、『究極の安心』とは何でしょうか。
「自分で作る」ことですね。
「安心」の材料は生産工程にあり
多くの消費者は野菜・果物・魚・木などを自分で作ることはできないですよね。
究極の安心の次に安心できることは何でしょうか。
作っている現場・工程を「自分の目で見る」ことができるかどうかです。
お菓子工場を見学した時に例えて先ほどの事例を考えてみましょう。
見学できる工場はだいたいガラス張りになっていてその中にたくさんの機械が並んでいますよね。
小麦粉が入り口で大量に入れられて、たくさんの機械を通過して、最後にお菓子が出来上がって袋に詰められていく、というような光景を見ることができます。アテンドしてくださる工場スタッフから「この工場では衛生管理を徹底していて云々」などの説明も聞くことができるでしょう。工場見学が終われば、お土産コーナーで同じ商品が売っていて、大量に買って帰る方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
では、ガラスが全面黒い布で覆われていて、入り口で小麦粉が大量に入れられるところと、袋に入ったお菓子が出来上がってくるところだけが見れたとしましょう。同じように工場スタッフから衛生管理を徹底していますとアナウンスがあったともしましょう。
皆さん、どのような心境の変化がありそうでしょうか。「ほんとにちゃんと衛生管理できているの?」と疑問がわいたりしないでしょうか。
つまり、「生産工程を見ることができる」のは「安心」の材料になるのです。
地産地消は消費者の「安心」を託す手段
私たち消費者のニーズである「安心できるもの」を手に入れようとすれば、生活している周辺に「野菜・果物・魚・木など」を作っている場所があって、それを見ることができる、できたら作っている人と話ができる「環境」が必要になります。
そのような環境はどうやったら手に入るのでしょうか。
都市部では農地がだんだんと宅地化され、地方部では高齢化や価格の下落などによってその「環境」がなくなっていきます。
では、どうやったらその「環境」を守ることができるのでしょうか。
私たち消費者が、「新鮮で美味しい」ものを「安心して」今後も食べたい『想い』を生産者に伝えることがとても大切なことになります。
そう「おっちゃんの作った〇〇おいしかった!」「▲▲は次いつ食べられるかな」など、その声を生産者の方々にお届けすることができれば、生産者の方々も「待ってくれている人がいる」「頑張ってもう少し作ろうかな」と思っていただけることになる。
つまり地産地消をすることで、消費者が生産者に思いを伝えることで、消費者が望む「安心できる」ものが作られる生産現場(畑など)が私たちの周りに残ることになるのです。
これが私たち消費者が地産地消をすることの一番のメリットになります。
消費者が農地の守り手になる「ファームマイレージ2」という考え方
このような想いの循環を加速させる地産地消システムとして「ファームマイレージ2」という考え方が、2009年大阪府東大阪市・交野市でスタートして、その地域の地産地消の動きが加速しました。
消費者が住む近くの畑でできる野菜・果物・花などを優先的に買い、感謝の気持ちを生産者に伝えることで、生産者がやる気を出して生産活動を続け、転用圧力が極めて高い都市部において農地を維持することができているのです。
この動きが、限界集落などの地方部と大消費地(都市部)をつなぐシステムとして稼働しつつあります。
あなたは、近くの畑、応援する畑(ファーム)の野菜・果物・肉を食べて、どれだけの畑を守る(マイレージ2:面積)ことができましたか!?
私たちサンクスコーポレーションは、地産地消・国産国消を強烈に後押しする「ファームマイレージ2」という考え方に賛同しています。
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